2020年5月21日号。<“余人をもって代えがたい”人物の最期 / 一芸百芸 ~実体の美、状況の美~:水島二圭>
<“余人をもって代えがたい”人物の最期 / 一芸百芸 ~実体の美、状況の美~:水島二圭>
おはようございます。ヨロンです。
昨夜は急に寒くなり、ジャケットを着ないでいたら、風邪をひきそうになってしまいました。
親指シフトキーボードに関するコメントがたくさん届きました。「このニュースを見たときから、ヨロンさんは絶対に書くだろうと思っていました」と、すっかり見破られましたね(笑)。親指シフトネタは尽きません。パソコントラブルも。今となってはほとんど酒の肴ですが。
なんと、富士通にお勤めの読者が情報を送ってくださいました。内容はプレスとほぼ同じですが、当事者ならではの思いもあったことでしょう。他には「勝谷さんがいなくなって、親指シフトも役割を終えたのでは」という感想もあり、しみじみと読ませていただきました。
倉山さんのコラムは先週に続き、賛否で大盛りあがり。
私は、安倍さんの代わりで麻生さんの名前が出たときに、椅子から転げ落ちそうになりました。それはないでしょう、と。
倉山さんは、官邸のガンが今井秘書官であるということを言いたかったので、麻生さんになっても今井秘書官がいなくなれば良いということなのでしょう。それでもありえないと思うけれど(笑)。
「取り巻きが悪すぎる」ということは以前から聞いていました。安倍さんは一次政権のときに、周りの言うことをよく聞こうとして失敗したので、二次政権からは人の言うことを聞かなくなった。一部の側近のアドバイスを参考にするくらい。
これがうまくいったのが、ネット選挙運動の解禁です。民主党政権末期の約半年間に渡るロビー活動とネットでの運動では、世耕さんが一緒に動いてくれました。そして、安倍さんが総裁に戻ったときに、側近であった世耕さんが直接説明してくれた。その後、自民党に政権が戻ってすぐ、平井卓也さんや橋本岳さんらが動いて、わずか半年で解禁を実現しました。その前は10年頑張っても全く動かなかったのに。
それと比べると、今の側近は国会対策や支持率を上げるための、戦略ではなく戦術、それもその場を取り繕うようなものを進言している印象です。
総裁の後継候補は岸田文雄衆議院議員です。これは衆目の一致するところ。安倍さんはいろいろと道を作ってあげているのですが、今のところ合格とは言えず、2次補正予算で岸田さん主導の案がいくつか出てくるので、その効果次第で一気にポスト安倍として動き出す予定。
広島の公選法違反問題も、官邸からの刺客となった河井案里氏が当選無効となり、岸田派の溝手顕正氏が返り咲くことになれば、追い風となりそうです。大きく見ると逆風なのですが。それについては明日にでも。
そんな中、文春砲が炸裂しました。これは凄い。そして黒川氏の辞意を朝日が報じました。
<黒川検事長が辞意 賭けマージャン、法務省調査に認める>
https://news.yahoo.co.jp/articles/1b3ad1932112d8bc453a7b1170b726570c87ae1f
<東京高検の黒川弘務検事長(63)が新型コロナウイルスの感染拡大を受けた緊急事態宣言が出ている5月初旬に産経新聞記者や朝日新聞社員とマージャンをしていたと週刊文春(電子版)が20日に報じたことを受け、黒川氏が法務省の聞き取り調査に対し、賭けマージャンをしたことを認めたことがわかった。黒川氏は関係者に辞意を漏らしているという。>
どこから突っ込んでいいか迷うようなニュース。文春へは産経がリークしたという噂もありますが、どうなのか。
文春から本人に連絡があったのは17日の日曜日。その時点で官邸には連絡が行っているはずなので、翌18日に強行採決をやめて見送りにしたのは、懸命な判断だと言えるでしょう。もし文春が本人に当てずそのまま採決となったら、20日の早刷りがまわった時点で大騒ぎとなり、採決は大量の造反が出て、一気に政権はレイムダックとなるでしょう。
なんとか首の皮一枚つながったと見るか。
そして黒川氏は辞任。
検察の威信を取り戻すため、広島の件はさらに力を入れることとなり、案里の首では足りずに、夫の河井克行の首を取れということにもなりそう。
克行氏まで行ってしまうと、慌てるのは官邸。今の菅官房長官が、はたして尻拭いをするのか。1億5千万円の行方は…などと下手な政治ドラマ風になってきました。さらに、ゴーン氏の逃亡の件も進展があるかもしれません。
それでも、国民からしたらどうでもいい話なんですね。「そんなことで揉めていないで、とにかくカネを早くれ!」と言いたいのが多くの国民の意識でしょう。
特定定額給付金は、オンライン申請が仕組みの不備からトラブルが多く、受付をやめる自治体も出てきました。うまく申請できたとしても、一旦申請用フォーマットに変換したあとに、紙に印刷し、不備がないか目視で確認してから審査に入るという流れは、どう見てもスピーディーとは言えない。担当者は本当に苦労されていることと思います。
書き始めると長くなってしまうので明日に繋げますが、今日の血気酒会の告知を。
今晩は、いつもより1時間遅らせて20時スタートとなります。
それでも私が遅れるおそれがあるため、とりあえず20時に配信はスタートさせて、事務所に戻ってきてセッティングするところまで全部配信してしまおうかと考えています。どうせバタバタするのであれば、それも合わせて見せてしまえ、ということです。はたしてどうなるか。
【ライブ】晩酌動画:『新・血気酒会』vol.34 「もうチョイうちで呑もう!特定警戒都道府県も緊急事態宣言解除となるか。マンガを超える検察問題…」
日時:5月21日(木)20時~
Zoomでの参加(時間になったら、以下をクリックして待機してください)
https://us02web.zoom.us/j/89932503278?pwd=VnRCKzYyV080WVBTZ3U5TVl3Nkprdz09
Facebookライブ
https://www.facebook.com/katsuyamasahiko/live/
YouTubeライブ
https://www.youtube.com/watch?v=nFDoMaURmKY
実は、水島先生は安倍政権を肯定的に見ていて、安倍首相はよくやっていると考えていらっしゃいます。
そこは私と意見が異なるのですが、意見交換させていただいていると、異なるのは一部であって、根本は同じではないか、と思えることもあります。そして今回登場する藤井聡氏の意見には賛同することが多い。
藤井氏の主張する「半自粛」は、私が言っている「ロックコンサートはやめて、クラシックコンサートは認めろ」ということにもつながります。要点を抑えて、そこはしっかりと守りながら、日常を取り戻していくということです。
ある一点について見方が異なることはあっても、全てにおいて完全に意見が異なるというのは、逆に難しいものです。実は同じ価値観を持っているのに、違う方向から話していた、ということがあります。
最近、特にコロナ禍によって、余計にそれを強く感じるようになりました。
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一芸百芸 ~実体の美、状況の美~
水島二圭(書家)
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