2019年11月4日号。<首里城は国民のもの / 日本SF界の巨匠逝く / 五輪マラソンを北海道マラソンコースにする問題点>

 おはようございます。ヨロンです。

 眉村卓さんが亡くなりました。
<SF作家の眉村卓さん死去 85歳 「ねらわれた学園」>
https://digital.asahi.com/articles/ASMC34FXJMC3PTFC004.html
<大阪市生まれ。大阪大学経済学部を卒業後、大阪の耐火煉瓦(れんが)メーカーに勤めながらSF同人誌「宇宙塵(じん)」に参加。水星で働く連邦官と異形の生物との遭遇を描いた「下級アイデアマン」が、1961年に第1回空想科学小説コンテストに入選した。63年、初長編「燃える傾斜」の発表を機にコピーライターに転じ、65年に専業作家となった。
 「なぞの転校生」(67年)や「ねらわれた学園」(76年)など、学園を舞台に不思議な登場人物との出会いを描いた少年少女向けのSFは、テレビドラマや映画になった。>

 ハインライン好きのSF少年だった私は、中学から高校にかけて、星新一、筒井康隆、眉村卓といったSFの短編作家の作品も良く読みました。
 眉村卓さんの印象としては、ちょうど高校生の時に「なぞの転校生」がNHKでドラマ化されたこともあり、「突然自分の前に未来人や異次元人が現れるかも」と想像し、テストの前日や好きな先輩ができたときなどは、眉村卓作品からのイマジネーションを膨らませて、自分がその主人公になっていました。
 これが、筒井康隆的世界だったら変態的なアブノーマル作品となっていたし、星新一的世界の場合は、個性や顔が見えないお伽噺になっていたでしょう。
 最近では、映画『僕と妻の1778の物語』が2011年に公開されて話題となりましたが、自分の中では「ジュブナイル小説」(ヤングアダルト)の代表的作家として印象付けられていました。やはり、少年の心を持ったまま昇天されたのかな。

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