2020年1月2日号。<多様性の時代の紅白歌合戦とは / 一芸百芸 ~ポツンと一軒家にも必ず春が。~:水島二圭>

 おはようございます。ヨロンです。

 正月早々、ニュースはゴーン密出国で埋められていますね。元日定番のニューイヤー駅伝では旭化成が4連覇、新しくなった国立競技場でのサッカー天皇杯決勝ではヴィッセル神戸が鹿島アントラーズを破って初の優勝、といったスポーツイベントでの話題もあるのですが、すっかりゴーンに上書きされている感じです。それでも、今日は箱根駅伝往路でドラマが起きるのでしょう。

 昨日一昨日と、たくさんのメールをいただきました。ありがとうございます。
 昨年は悲壮感漂うスタートとなりましたが、今年はいただくメールも明るい内容が多く、目を潤ませながら読ませていただいています。そして、ゴーン氏はもちろん、紅白歌合戦についてもいろいいろと感想をいただきました。
 Superflyの歌唱力を絶賛するコメントや、私など比較にならないくらい(笑)筋金入りのKISSファンから「ジーン・シモンズが動いているだけで良い!」という感想など。実はリトグリ(リトルグリーンモンスター:Little Glee Monster)も好きですし、Perfumeについても書きたいことはあるのですが、止まらなくなるのでやめておきます(苦笑)。

 私は、どうも裏方ばかり見る癖があり、紅白歌合戦だけでなく、その後に行われているジャニーズの年越しコンサートを流しながら、音響について考えることが多いのです。別にジャニーズのファンではありません。T-1君に「どんだけテレビ見てるんですか」と笑われるのがオチなのですが、100本は下らない数のワイヤレスマイクをコントロールする技術は、さすがプロだと舌を巻きながら、「コンソールはどうなっているのか」「ワイヤレスマイクの周波数は分けているんだろうか」「現場の指示系統は?」など想像しながら年を越しています。

 紅白歌合戦は、この多様性の時代に男女、しかも紅白ってなんだ、という見方をする一方で、トランスジェンダーの歌手が出てきたらどうなるのか、とも考えてしまいます。
 表現が難しいのですが、トランスジェンダーではなくても「紅白どっちだろう?」と考えさせられるのは、たとえば美川憲一。「彼」は白組で小林幸子と衣装対決などということをやっていましたよね
 そして、77歳にして初めて紅白出場となった美輪明宏も白組。美輪さんは
「私は白と紅の中間の桃色組。衣装はヌードです」
と言って話題になりました。

 こうして見てくると、まだそのような例は無さそうですが、「男は白、女は赤」という色分けについても、日ごろLGBTだなんだと言っている人たちは文句言わないのかな、と思います。
 最後のよくわからない採点で、いまだに日本野鳥の会が会場を集計するのは演出だとしても、いつまで続くのか。続いているうちは日本は平和だということなのかもしれません。

 今年初のコラムは水島先生からです。文中にもありますが、最初は2,3ヶ月という感じで始めていただいたコラムも、独自の立ち位置ですっかり定番となりました。一週間の中で、木曜日というと疲れも溜まってくる日(私の勝手な思い込みですが)。そこでフッと肩の力を抜いて脳みそを揉むようなコラムとして、今年もお願いします。

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一芸百芸  ~ポツンと一軒家にも必ず春が。~

水島二圭(書家)

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