おはようございます。ヨロンです。
昨日は、寒い上に関東では一時的に雪も降り、昼間だったので交通機関に影響は無かったものの、また「センター試験=悪天候(雪)」という印象が強くなってしまいました。
日曜日は、なるべく時事ネタを避けようと思っているのですが、2点だけ。
「今週中に動きがある」と見ていた河井案里、河井克行夫妻の公選法違反問題。広島地検が秘書や関係者の聴取、事務所や自宅の捜索を行ったということで、立件に向けて本気で捜査を進めていることが伺えますが、通常国会が明日から始まってしまうので、大きな動きがあるとすれば今日か。
明日、河井克行・河井案里両氏は国会に現れるでしょう。そのための会見だったので。しかし、メディアの追求と捜査がどこまで行くのか。動くとしたら今日、もしくはここ数日でしょうね。
IR汚職問題で下地幹郎議員が会見を開き、こちらも「辞職はしない」ということを表明しました。私は、彼は議員辞職するかもしれないと思っていたので、少し意外でしたが、以前も書いたように、彼が辞めてしまうと他の自民党議員も辞めなければならなくなるので、本人の悪あがきとともにプレッシャーもあったのでしょう。
下地氏は比例復活で議員になっているので、政党名が書かれた票で当選したことになります。そして、維新から除名され辞職勧告も受けたので、本来であれば辞職すべきところですが、開き直っているということになるのです。
お知らせを1点。一昨日お伝えしましたTBSの取材で、事務所で取材を受けていろいろ話していたら、番組に出ることになってしまいました。1月30日のBS-TBS「報道1930」です。
こんな感じの番組。
https://www.youtube.com/watch?v=YivK9mhCeSw
生放送ということで、ナマに弱い素人の私が、スタジオではたして喋ることができるのかどうか。
もともと「映像は無しで取材だけ」と言われていたので、突然男性スタッフが「番組に出ていただけますか?」と言い始めたとき、同席していた女性スタッフが驚いたような表情をしていました。本番までに「やっぱり無し」となるかもしれませんが、一応お知らせしておきます。
以前少しだけ紹介した、世界最大の楽器トレードショー「The NAMM Show」が、現在アメリカで開催されています。実はちょうど1年前に、「今、NAMMショーのために渡米しています」というメールをいただきました。読者のESさんがNAMMショーに行く機会があり、様子を教えてくれたのです。そして、今年も早速写真を送ってくださいました。
私が行ったのは30年ほど前になりますが、そのときはアナハイムの会場を入ると、両脇にローランドとヤマハの巨大なブースがありました。今回、ローランドブースの写真を送っていただき、当時の高揚感を思い出して懐かしさがこみ上げてきました。
ロサンゼルスでの思い出話をすると止まらなくなるので、今日は先日パブリックドメインを取り上げた関連で、特許について少し紹介します。
私は、ローランド時代に特許の出願を20件ほど行い、そのうち十数件が登録されています。これはたしか特許庁のデータベースで誰でも検索できるはずです。
その中身は、「CPUの処理だけで音声の音程を変えずに長さを変更する方法」とか、「ふたつの光センサーを用いて音声のコントロールを行う方法」とかだったのですが、すでにほとんど記憶の彼方に行ってしまっっています。
本当は、世界初の製品化だった「フラッシュメモリに音声を録音して再生させる方法」を出したかったのですが、その時は開発のプロデューサーとプログラマーを同時に行って死にかけていたころだったので、とても特許まで余裕がありませんでした。
先日のパブリックドメインのところで、「特許の専門家」と書いたASさんが、<「知財の専門家」ではありません。>と謙遜しながらも(私にとっては専門家です)。その後も「著作権と特許権の違い」や特許を取る意義について丁寧に教えて下さいました。
かなり専門的な話になるのと文章量も多いので、別途紹介する機会を設けたいと思うのですが、今回は私が「そうそう!それ」とうなずいたところを少しだけ紹介します。
<「特許権(意匠権、商標権)」は「成功した時の保険」と考えてください>
<「製品」の売れ行きが好調になって、軌道にのったあと、「よからぬ輩(パテントトロール、トロールとこの業界では言われます)」や「その業界の大手メーカー」などが、「製品の特徴と同じか近しい特許権」を持ってきて「こちらの特許権を踏んでいるから云々」などと言ってきます。
それを予防するために、「特許権(意匠権、商標権)」を持つことが重要です。>
これはまさにそうで、私がエンジニアのころ、「とにかく特許を取れ!」と言われていました。
先に書いた「フラッシュメモリに音声を録音して再生させる方法」の特許を出していれば、1年後にヤマハから出てきたコピーと言える製品を止めることができたでしょうし、韓国かシンガポールからスタートし、iPodで世界的にブレイクした「MP3プレイヤー」で、ローランドが特許で大儲けできたかもしれません。
フラッシュメモリに録音再生させる特許はシャープが出していたような記憶もあるので、私が出した特許でいきなり会社が莫大な収益を上げることは無かったかもしれませんが、今ごろもっと自慢できたかもしれません(笑)
それにしても、特許というのは独特な文法があり、自分で書いた申請書を読んでいて寝てしまうということが多々ありました。小難しいイメージが付きがちなのですが、わかりやすくすると結構面白いので、今後も機会があれば紹介していきます。
漆嶋さんのエッセイも、ともすれば難しくなりそうな話を、独特のユーモアで優しく表現してくれます。今回はご自身の専門の話を「漆嶋節」で仕上げてくださいました。そういえばつい最近、酒で大失敗した衆議院議員がいましたよね。
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【中国の乾杯】
漆嶋稔(翻訳家)
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