2020年2月6日号。<弾劾裁判決着で、大統領選に向けてますます調子に乗りそうなトランプ氏 / 一芸百芸 〜字を「うまく見せる」〜:水島二圭>
おはようございます。ヨロンです。
とうとう花粉症が始まったようで、一日中鼻をかんでいます。
「微妙な寒さ」などと書いてしまったからか、一気に冬の寒さが到来してきました。北海道では−30℃を下回っているとか。長野にいたころは−10℃くらいはよく経験しました。松本にいたころ住んでいたアパートは断熱性が悪く、朝は室内が氷点下になって起きることもありました。「これでは死んでしまう」と、北海道でシェアナンバーワンだった土屋ホームの高気密校断熱の家を建てましたが、−30℃なんていったら命は無いでしょうね。
北海道の家はかなり暖かいということで、何度か冬の北海道に行ったときも室内で寒かった記憶は無いのですが、夜にサッポロビール博物館までススキノから歩いていったときは、さすがに凍えそうでした。それでも−5℃くらいだったように思えます。
<北海道で今季初の−30℃以下を観測 今季最強の寒気で強烈な冷え込み>
https://weathernews.jp/s/topics/202002/060055/
<6日(木)朝は、上空に今シーズン一番強い寒気が流れ込んでいる影響で、各地で冷え込みが強まりました。
北海道の内陸部では晴れて放射冷却現象が強まっていることも加わり、6時30分までに江丹別では−31.3℃、朱鞠内では−30.9℃を観測。今シーズン全国で初めて−30℃を下回っています。>
トランプ米大統領の「ウクライナ疑惑」をめぐる上院の弾劾裁判は、トランプ氏の無罪という結果になりました。想定通りということで、今年の大統領選に向けてかなり優位な立場に立ったことは間違いないでしょう。大統領選については今後、現地の空気もお伝えしながら取り上げていきたいと思います。
トランプ氏は裁判後、「トランプ 永遠に」という動画も公開したそうで、民主党側の候補がなかなか決まらない中、ますます調子に乗ってきそうです。決して他人事ではなく、いいカモの日本からさらに搾り取ろうとするでしょう。これは国益にも関わる事態。日米貿易協定が発効されてから一ヶ月が経過しましたが、この影響も含めて、これからしっかり影響を分析して、これ以上搾取されることがないようにしてもらいたい。
ここ数日、メールが届かないという連絡が増えています。iCloudとSo-net系のメールに多いようですが、もし届かない場合は
info@seironsuigei.jp
までご連絡ください。その際、同じアドレスに送っても届かない場合が多いので、別のアドレスをお持ちの場合は、合わせてお知らせください。
今日の昼過ぎに神戸に行きます。勝谷誠彦後援会関連の用事で年に一度、兵庫県選挙管理委員会に行かなくてはならないからです。ちょうど今日は『血気酒会』の配信予定日なので、T-1君にも声をかけ、神戸で『新・血気酒会』の公開収録を行います。
晩酌動画:『新・血気酒会』vol.22 at ちえり(神戸)
日時:2月6日(木)19時
YouTube Live
https://www.youtube.com/watch?v=waLHObdozdc
一系統だけの配信となるので、今回はYouTubeで行います。
昨夜、イベントのライブ配信を行う仕事があったのですが、室内でいつもどおりに設定したところ、管理ページが反応せず、現場は混乱状態となりました。ネット環境を見直しても、無線LANを使ってもダメ。配信機材を替えても、パソコンを替えてもダメ。開始時刻が迫ってきて「あと30分!」というところで、これは配信機材のライブシェルが管理ページに使っているクラウドの不具合が発生したためということで、こちらではどうにもならないことがわかりました。
ニコ生に関してはドワンゴからスタッフが来てくれてなんとか目処が立ちました。しかしYouTubeが配信できない。番組がすでに設定され告知済みなので、スマホで配信するというわけにはいきません。
そこで、先日買ったばかりの「Roland GO:LIVECAST」を思い出し、タクシーで事務所に取りに帰って、車の中で設定をしながら現場に戻って配信を行いました。LIVECASTは、スマホのカメラを使って配信するシステムで、YouTubeやFacebookのストリームキーを設定する配信ができるのです。血気酒会のために購入して1日テストしただけでしたが、こんなところで使うことができて、なんとか危機は乗り越えました。
今晩の配信は、このLIVECASTを使います。ネット環境が心配なうえに、ライブなのでトラブルは起きそうですが、そのときはそのとき。そこも含めてお楽しみください。
今日の水島先生のコラムは「実用書の書き方」。自筆から遠ざかると、文章を書くこと自体が億劫になり、私などは「住所や名前を書く」と思っただけで憂鬱になります。それでも、「少しでも読みやすく書こう」と前向きに考えれば、多少は気持ちも楽になるかもしれません。
—– : —– : —– :
一芸百芸 〜字を「うまく見せる」〜
水島二圭(書家)
前回は「名前だけでも上手に書く」ということの難しさについて述べさせていただきましたが、今回はそれに関連して「実用書の書き方」についてお話ししたいと思います。
書を始めようとする方の大半は実用的な理由、つまり、「ふだん書く字がうまくなりたい」とか「年賀状をうまく書きたい」などという希望を持って教室に来られます。
その中に「名前だけでも上手に書きたい」という方もおられるわけですが、前回申し上げましたように、名前が上手に書けるようになるためには、文字全般が上手に書けるようになる必要があり、そこに書の難しさがある、ということを申し上げました。
しかし、現実問題として、「名前だけでも上手に書きたい」「年賀状を上手に書きたい」という希望が圧倒的に多いわけですから、教える側としてはそこから逃げるわけにはいきません。
私は、書作家として活動する傍ら、書道講師としても活動しているわけですが、私が教えるのは専ら「実用書」で、依頼されるイベント講座も「年賀状の書き方」とか「美文字講座」などというものばかりです。
(「美文字講座」と言えば、初めて「美文字」という言葉を耳にした時、何か非常に軽薄な感じがして忌まわしく思いましたが、今は慣れてしまって、自ら「美文字講師」と名乗ったりしています。だらしない限りです。)
案内書のキャッチコピーも「スグ上達する書道講座」とか「誰でも簡単に書ける美文字講座」などと、私の本来の書論とは著しく矛盾する、不純極まりないものです。
しかし、付き合い始めた動機は不純でも、やがて素晴らしい夫婦関係築いていくご夫婦があまたおられるように、「羊頭狗肉」的な勧誘に乗せられて書を始めた方の中から、「真剣に書を見つめ直してみよう」とか「書道を本格的に学んでみよう」という方が出てくれば、結果的にはOKで大変喜ばしいことではないかと思っています。
さて、前置きはそれくらいにして、私が教えている実用書の書き方のポイントを述べさせていただきます。
字をうまく書くためには一文字一文字を上手に書く練習を積み重ねていくしかありませんが、それと同時に「うまく見せる技術」も同時に身に付ける必要があります。
即効性のある上達法というものがあるとすれば、それは「書く技術の上達法」ではなく「見せる技術の上達法」と言ってよいでしょう。
「見せる技術」というのは、料理で言えば「盛り付け」に当たるもので、同じ料理でも盛り付けによって味が違ってくるように、同じ字でも見せ方によって、下手な、いいえ、決して上手とは言えない字でも上手に見せることができるのです。
その上手に見せるポイントはいくつかあるのですが、今日はその一つを取り上げてみます。
字を上手に見せるコツの一つは「字と字の間を空けない」、つまり、「字と字をくっつけて書く」ということです。
これは名前を書くときに特に有効な方法です。
説明する前に実例を見ていただきましょう。
いかがでしょうか。
A,Bとも全く同じ字です。BはAの字間を詰めただけですが、Aより上手に見えるはずです。
左側Aのように文字を一字一字離して書くと、見る側も一字一字を丁寧に見てしまいます。
ところが右側Bのように書きますと、見る側は「春野」でひとかたまり、「秋男」でひとかたまりというように、「文字をグループとして」捉えてくれます。
そのことによって、一文字一文字の細かな点に対する注意力が希釈される、つまり粗が目立たなくなり上手に見える、ということになるわけです。
これは名前に限らず、住所を書いたり手紙を書いたりするときにも言えることです。
文字を文字としてではなく、「語群」として見せる、それが字を上手に見せる第一のポイントだと言ってよいでしょう。
是非、ボールペンで結構ですので、試しにご自分の名前を字と字がぶつかるくらいに字間を詰めて書いてみてください。
きっとうまく見えるはずです。
一作献上 「 みんな夢 雪割草が 咲いたのね 」 三橋 鷹女
私にはこの句の意味がよくわかりませんが、妙に印象に残っていて、雪割草を見るたびにこの句を思い出します。
鷹女のことですから、単に「眠りから覚めて、ふと、庭に目をやると雪割草が咲いていた」という句ではないと思います。
人間の日常の営みと自然の営みを象徴的に詠っているのではないかと思うのですが、皆様はいかがお考えでしょうか。
私が初めて鷹女を知ったのは
「鞦韆(しゅうせん)は漕ぐもの愛は奪うもの」
という凄まじい句でした。
「鞦韆(ぶらんこ)は漕ごうとする意志なくひとりでに動くことはない。同じように、愛というものも『奪う』という意志なくしてはあり得ない」
そんな意味なのでしょうが、鷹女という俳人の鋭い感性と激しい感情に打たれました。
「この樹登らば鬼女となるべし夕紅葉」
「白露や死んでゆく日も帯締めて」
美しく、そして、よき家庭人であった鷹女ですが、内面には大変激しいものを秘めた女性だったのだと思います。
三橋鷹女