2020年3月31日号。<緊急事態宣言のデマか / 国会議員が感染することも想定する / 逃亡の旅 第35回 ~近江・かくれ里に逃げる~:花房観音>

<緊急事態宣言のデマか / 国会議員が感染することも想定する / 逃亡の旅 第35回 ~近江・かくれ里に逃げる~:花房観音>

おはようございます。ヨロンです。

 榎木麻衣さんが、2月に無事二人目を出産されました。おめでとうございます。久々に良いニュースを聞きました。予定よりも1か月半早く生まれたということで、大変だったようですが、緊急事態宣言が出されるかどうかという今よりも、良い時期だったのではないでしょうか。

 昨日、メールをお送りしたあとにテレビのニュースを見たら、志村けんさんの訃報が流れていました。
感染のニュースを聞いたときから、「もしかしたら」と思っていた人は多かったのではないでしょうか。私もそうでした。
志村さんはヘビースモーカーで、70歳になる現在も毎晩飲み歩いていたということです。さらに持病も持っていたため、感染から死亡にいたるリスクは高かったのでしょう。
荒井注さんの後釜として登場し、大スターとなる過程をリアルタイムに見ていた世代としては、ショックも大きい。故人を偲び、ご冥福を祈りつつ、今は志村さんの死が示すものを考えるべきなのだと思います。

昨日は、午後にZoomを使ったミーティングを行ってから、夜は永田町での撮影・配信を手伝いました。
終わって食事に行き、メールやメッセンジャー、LINEなどをチェックしていると、いつもより多い連絡が来ているのに気が付きました。確認してみるといくつも同じ内容の問い合わせや連絡だったのです。
それは、ロックダウン(都市封鎖)の発表があるというもので、内容はほとんど同じでした。
・民放各社に連絡が入った
・今晩か明日に安倍首相が緊急会見を行い、4/1からロックダウンを行う
・テレビ局のプロデューサーからの情報なので、確度が高い

 安倍さんと小池さんは緊急事態宣言を出すことは考えているけど、そんなに簡単なものではないというのは、昨日も書いたとおり。交通機関を止めるには特別なことをしなければならないし、一旦緊急事態宣言を出せば、経済がとんでもないことになり、国民の生活が大打撃を受ける。

 今回の話はほぼすべてが「民放各社に入った」とありますが、そんなことしたらどこかが抜いてスクープを打つでしょう。官邸がそんなことをするわけがない。漏らす場合は、何らかの意図を持っているから。
そもそも、安倍首相が特定都市のロックダウン(首都封鎖)を宣言するのはおかしい。出すなら知事だけれど、知事にはそもそもそんな権限はありません。
さらに、今の感染者数では非常事態宣言出すほどではない。

 このさき、都内の感染者数が倍々で増えていき、感染経路のわからないケースが多すぎてどうにもならなくなる傾向が見えたら、発令もありえるでしょう。それまでは、「不要不急の外出は控えましょう」と言うことしか言えません。

 ただ一点、今回のデマがほとんど同じ文面だったのが気になります。発信者は誰なのか。政府が観測気球を飛ばした可能性はあるのか。

昨夜は、小池都知事が会見を開きました。「都市封鎖か」と気にした人も多いと思いますが、上記の理由により、都知事が都市封鎖を宣言して交通機関を止めたり店舗の閉鎖を命じることはできないので、あくまでも「要請」。そこからこんな会見になりました。
<「夜間~早朝の酒場などへの出入り 当面自粛を」小池都知事>
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200330/k10012358481000.html
<東京都内で新型コロナウイルスの感染が拡大していることをうけて、東京都の小池知事は30日午後8時半ごろから緊急の記者会見を開き、夜間から早朝にかけて営業する接客を伴う飲食業の場で感染したことが疑われる事例が多発していると指摘しました。そのうえで、都民に対し、カラオケやライブハウスのほか、バーやナイトクラブといった接待を伴う飲食店などに行くことは当面、自粛するよう呼びかけました。>

 ナイトクラブって……昭和か。
特に新しい内容は無く、飲食店に行くなと言いながら、危機に瀕している飲食店などへの支援を「国に要請していく」というのは無責任にも思えます。さらに、
「特に若者については、カラオケやライブハウス、中高年については、バーやナイトクラブなど接待を伴う飲食店などに行くことは、当面、控え、自粛していただきたい」と。こういう表現にしてしまうと、中高年のカラオケやパチンコは良いのか、ということになります。買い溜めでスーパーやドラッグストアに並ぶのはどうなのか。まずはそれを自粛させるべきでしょう。

昨夜、配信の手伝いをしながら話していたのですが、国会議員で感染者が出た場合はどうなるのか。今でも、会議場はぎゅうぎゅう詰めで、控室も混んでいます。喫煙者も多い。
やっと行うようになった政府のコロナ対策会議では、机に向かい合って座る姿をメディアに公開しています。何を考えているのか。それこそテレビ会議にするとか、隣と1m以上離れて座り、大きな円卓で行うべきでしょう。ここにも危機意識の欠如が見て取れます。そんな状況で緊急事態宣言を出される方が怖いと思うのは考えすぎでしょうか。
国会では「誰が最初にかかるのか」などということが噂されているようです。感染者が出ることを想定して、早めに対策を立てておくべきです。

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 逃亡の旅 第35回 ~近江・かくれ里に逃げる~

 花房観音(小説家)

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