2020年4月11日号。<映画人生を全うした大林宣彦監督 / 一九八二年、僕はエロ本の出版社に入った。 第五二回「夜の精」:東良美季>

<映画人生を全うした大林宣彦監督 / 一九八二年、僕はエロ本の出版社に入った。 第五二回「夜の精」:東良美季>

 おはようございます。ヨロンです。

 とうとう鳥取でも新型コロナ感染者が出てしまいました。今まで持ちこたえていたのは「妖怪パワーだ!」などと勝手に言っていたのですが、残すは岩手県だけになりました。
岩手でも、3月中に旅行に行った人もいるでしょうし、これはウイルスに当たるかどうかということなので、時間の問題でしょう。それでもなるべく踏ん張って欲しい。不謹慎に映ったらすみません。

 このところ、コロナ関連でデマやチェーンメールが出回っていますが、昨日も私のところに届きました。チェーンメールの見分け方も紹介するので、以下に内容を記します。
これはデマなので信用しないでください。

—- ここから
情報共有です、
新型コロナウィルスは、感染されても何日も症状が出ない場合があります。では、自身が感染されたかどうか、どう分かるのでしょう。咳と熱の症状が出て、病院に行った時は大体50%は肺が繊維化されていると考えられます。即ち、症状が出て受診すると遅れるケースが多いのです。

台湾の専門家は、毎朝、自身でチェックできる簡単な診療を提示してます。

深く息を吸って、10秒我慢する。咳が出たり、息切れる等、すごく不便なことがなければ、肺が繊維症状になってない、即ち、感染されてないということです。(注:新型コロナで悪化すると、肺胞の組織が繊維化して硬くなっていくようです。)

現在、既に大変な事態になってるので、毎朝、良い空気を吸いながら、自己診断をしてみてください。
また、日本のお医者さんは、とても有効なアドバイスをしてくれています。皆んな、常に、口と喉を濡らして、絶対に乾燥した状態におかないこと。15分毎に水を一口飲むのが良いそうです。ウィルスが口に入ったとしても、水とか他の飲み物によって、食道から胃に入ってしまえば、胃酸によりウィルスは死んでしまう。水分をよく取らない場合、ウィルスが気管支から肺に侵入してしまうので、とても危ないのです。

お友達から回ってきました。

出来るだけ沢山の人に拡散して下さい。

日赤医療センタードクターから
—– ここまで。

 繰り返しますが、これはデマですので信用しないでください。
現在、日赤医療センターのサイトは繋がりにくくなっています(午前9時現在)。
内容はしょうもないものですが、本当らしく思えるのと、最後に「日赤医療センタードクターから」という文言があるので、これが友人知人から送られてくると信用してしまいそうです。
しかし、「情報共有」「出来るだけ沢山の人に拡散して下さい」とあるのは、たいてい拡散させることを目的としたチェーンメールです。愉快犯のようなもの。
チェーンメールは、間違った情報を拡散させてしまうということもありますが、インターネットのトラフィックを増加させ、本当に大事な情報にたどり着けなくしてしまうという害悪があります。
少しでも有意な情報をお友達に教えてあげたい、という真面目な気持ちを利用した悪質なものだと言えます。
よく「昨日から友人の母が行方不明になっています」といった人探し的なものも送られてきますが、これもチェーンメールだと思うようにしています。もちろん、本当のものもありますし、直接知っている人で確認が取れるものであれば信用しますが、それでも拡散させるのは避けます。
今後も、人々の不安な気持ちを利用したデマやチェーンメールのようなものが出てきますが、慌てて拡散させる前に一旦落ち着きましょう。本当に有意義な情報であれば、メディアが取り上げます。

小池百合子都知事が突っ走っています。他の自治体でも首長が次々と積極的な対策を発表し、政府がなぜか後ろ向きの政策を出しているので、その差が際立っています。
小池さんは今後どのような動き方をしていくのか。そして、騒動のあとに来そうな明るい話題を明日は取り上げる予定です。

大林宣彦監督が亡くなりました。82歳でした。
<『時をかける少女』大林宣彦監督、死去 82歳 最新作の公開予定日に>
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200411-00000312-oric-ent

 大林監督というと、『転校生』(1982年)、『時をかける少女』(83年)が必ず取り上げられますが、私はなんと言っても『HOUSE/ハウス』(77年)の衝撃が忘れられません。
当時、『エクソシスト』(73年)が世界的に大ヒットし、映画館で観た高橋ヨロン少年(当時13歳)は、すっかり『ヘルハウス』(74年)、『オーメン』(76年)といったオカルトホラー映画にハマりました。
そして出てきた大林宣彦監督の『HOUSE/ハウス』。最初、ホラー映画だと思って観たところ、コメディタッチで拍子抜けしてしまったのですが、その映像はずっと頭の中に残ることになりました。
私の中では、大林作品というとチープな特撮映像のイメージが強いのですが、どの作品も映画に対する愛情を強く感じます。少年のようなひたむきさを最期まで持ち続けた素晴らしい監督でした。
ちょうど『転校生』が1982年。トーラさんの『僕エロ』の年代で、第七回(2019年5月25日号)では『EMOTION=伝説の午後・いつか見たドラキュラ』というインディーズ時代の名作が紹介されています。また、観音さんの『逃亡の旅』(2019年9月24日号)でも、「尾道三部作」について書かれています。

 監督が旅立ったのは、ちょうど最新作『海辺の映画館ーキネマの玉手箱』の公開予定日でした。

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一九八二年、僕はエロ本の出版社に入った。 第五二回「夜の精」

東良美季(作家)

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