2020年3月21日号。<一九八二年、僕はエロ本の出版社に入った。 第四九回「朝」:東良美季>

<一九八二年、僕はエロ本の出版社に入った。 第四九回「朝」:東良美季>


 おはようございます。ヨロンです。

 昨日、毎月行っている経理の打ち合わせを、なんとか無事に終えることができました。今季は昨年のような選挙や政治関連の業務が無く、正直言ってかなりマイナスです。今まで多くの選挙関連の業務を請け負う会社が、不安定な経営状態から倒産するのを見てきたので、リスク分散の意味からも選挙・政治関連以外のことにも積極的に取り組むようにしていることもあり、今月に入っていくつか形になりそうな新しいプロジェクトの話が来ています。
 基本的に「嫌な仕事はしない」と決めていても、トラブルはいろいろあります。面白いもので、子供の頃の通知表には必ずといっていいほど「茂君は嫌いな勉強は全くやらない」と書かれていたことが、半世紀ほど経った今になっても変わっていません。
「嫌なことはやらない」と言っても、仕事に差をつけているわけではありません。クオリティが低ければ次は無いので、クライアント(こういうことばを頻繁に使うのは恥ずかしいのですが)のことを第一に考えるようにしています。常に相手の立場になるということですね。当然のことなのですが。


 医療崩壊に関することには多くの意見をいただきました。ありがとうございます。ほとんどが「医療崩壊をさせないようにする日本のやり方は成果が出ている」というもので、そのとおりだと思います。「重傷者に迅速に対応し、死者を出さないようにする」ために、医療体制の維持に重点を置くというのも異論はありません。
 私が言っていた「思考停止」というのは、医療崩壊の阻止が目的になってしまい、症状の軽い陽性患者を軽視する方向に行ったり、緩やかなカーブで長期戦になることを意識せずにオリンピックを強行したりするのはどうだろうか、という問題提起です。

 政府は、専門家会議の見解を受けて、学校の一斉休校は徐々に解除していく方針となるようです。2月末と比べて今のほうが厳しい状況だと思うのですが、4月に入ってからも休校を続けるのは無理だと判断したのでしょう。私は最初から、感染者の出ていない地域での一斉休校は意味が無く、重点的に抑え込むべきだという意見でしたが、何が正しいのか今は言えない状況かもしれません。


 宮城に聖火が到着しました。
<東京五輪の聖火が到着 宮城の空自基地に特別輸送機で>
https://digital.asahi.com/articles/ASN3N36B9N3MUTIL05C.html
<東京五輪の聖火が20日、ギリシャから日本に到着した。聖火を運ぶ特別輸送機が午前9時半過ぎ、航空自衛隊松島基地(宮城県東松島市)に着陸した。当初は午前11時過ぎの予定だったが、強風のため、前倒して着陸した。>

 強風でランタンの火が消えるなどのハプニングはあったものの、淡々とイベントは進められていき、これから聖火リレーが始まります。国民の7割がオリンピックの予定通りの開催は無理だと感じている中で、カウントダウンのように進められる聖火リレーや各種準備は、政府やIOCに早い決断を求めることになるでしょう。見えない敵との戦いの中で、さまざまな方面に配慮しながら最適な解を求めていくのは難しいことだと思います。
 だからこそ、目先の政治戦略が主体となるのではなく、コロナウイルスとの戦い方の方針と見通し、各国の状況やワクチン開発の進捗、選手など、さまざまな要因を総合的に考慮した上で、国民と参加選手らの立場に立った判断をしてもらいたい。


 昨日、半蔵門で花粉を受けてしまったのか、今朝は鼻水が凄いことになっています。これから花粉が本格化しそうですが、ティッシュを使うのをためらってしまうのは今ならではだなあ、と呑気なことを考えています。


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一九八二年、僕はエロ本の出版社に入った。 第四九回「朝」

東良美季(作家)

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