2020年6月14日号。<ライブの新しいカタチ / エッセイ【地獄と極楽の話】:漆嶋稔>

<ライブの新しいカタチ / エッセイ【地獄と極楽の話】:漆嶋稔>

 おはようございます。ヨロンです。

 先日の血気酒会で、奄美の喜界島に行った話をしたのですが、昨夜その喜界島で地震がありました。
<奄美大島北西沖でM6.3の地震 鹿児島県奄美北部で震度4 津波の心配なし>
https://news.yahoo.co.jp/articles/475eb7e4f452234c21b8ce5fe8a46a3ff4aaa6e8

 このところ震度4の地震が多く起きているような感覚があります。実際に昨年1年間で31回だったのが、今年はすでに30回となっていて多いようです。ただ、震度5になると昨年並の1回となり、<最大震度4の地震が多いことは偶然と言えそうです>というのがウェザーニュースの見解でした。それでも準備はしておいたほうが良いですね。

 喜界島は奄美大島から飛行機で15分ほどのところにあります。一周50キロほどの島で、石灰岩でできているために雨が降っても浸透してしまうので川がありません(正確には小さな水路のような川がひとつ)。このような石灰岩でできた島は、他に宮古島があります。
 そのため、サトウキビなどの農作物に水をやることが困難なので、「地下ダム」というものを作り、浸透した雨を地下でせき止めて、組み上げてから畑に撒いています。
 この事業に200億~300億円が投入されているのですが、その他に奄美群島振興開発特別措置法に基づいた防潮堤建設が年中行われていて、毎年7億円程度が投入されていました。
 「いました」というのは、現在はそれだけの予算が出なくなってきているからで、今まではその予算をあてにしていれば良かったものの、今後は別の方法で島の産業を育成しなければなりません。

 喜界島は、その名も「喜界島」という黒糖焼酎があるのですが、「朝日」という黒糖焼酎が全国的なブランドとなっていますバブル時代には加工した殻が1個数万円で売られたような、。「夜光貝」という美しい貝も採れます。
 大きな伊勢海老も採れ、港で炭火焼きにして朝日を呑みながら民謡歌手の川畑さおりさんの生歌を聴きながら踊った経験は忘れません

 私が行ったのは5年ほど前だったと思いますが、そのときはまともなインターネット回線が無かったので、町役場でインターネットを使った島の特産品販売を提案しても、なかなか理解してもらえませんでした。しかし、翌年に光回線が入ったようなので、今後は島の魅力をもっと出していかれるはず。
 ちょうどまた喜界島とも新しい繋がりができたので、そのうちに行ってみようと思います。


 昨夜は、自宅で「白崎映美&白ばらボーイズ『白ばらキャバレーナイトショー!!』」というインターネットライブを観ていました。
 白崎映美と言ってもピンとこないと思いますが、上々颱風のツイン女性ボーカルのひとりというとわかるのではないでしょうか。今年1月26日の『××な日々。』で「今注目している方言」で少しだけ紹介しました。
 上々颱風は多国籍ということでしたが琉球民謡のイメージがありました。でも、白崎映美さんの出身は山形県酒田市。本人はものすごいズーズー弁で、今はそれを全面に出して「エディット・ピアフの『愛の讃歌』を山形弁で唄う」などというパフォーマンスも行っています。
 上々颱風はこんな感じのバンドでした。
銀の琴の糸のように – 上々颱風Shang Shang Typhoon Live ’93
https://www.youtube.com/watch?v=pAOAeK6ezc8

 今はリーダーの紅龍さんが病気療養のために無期限活動停止中となっていて、メンバーそれぞれが独自に活動しています。

 山形県酒田市にあるキャバレー「白ばら」で行われた無観客ライブ。さすが百戦錬磨のプロのステージは素晴らしく、音も映像も良いし、コメントも入れられる。投げ銭もできます。
 もちろん、生で観るのが一番良いのですが、今後かなりの時間はライブハウスでのコンサートは大きく形式が変わるはず。政府が出す方針では、観客は無言で狭いライブハウスは演奏者がフェイスシールドを付けるとか、椅子もかなり開けるなどの信じられないようなスタイルになりそうです。
<観客は無言 握手は毎回消毒 ライブハウス新基準>
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20200612-00151936-fnn-soci

 ちょっとやりすぎのような気もします。
 マスクというと古いところではクラフトワークのイメージがあるのですが、ちょっと調べてみてもそのような映像は出てきませんでした。もしご存知のかたがいたら教えて下さい。最近ではMAN WITH A MISSIONですかね。口の部分は開いていますが。
MAN WITH A MISSION 『Memories』
https://www.youtube.com/watch?v=P2T2BJwkjL8

 このように、ライブハウスは営業も困難になるでしょうし、ライブハウスだけでなくホールで行われるクラシックコンサートも、かなり形態が変わりそうですが、全国どこからでも参加できて、ライブ感も味わえるような今回の「キャバレーナイトショー」は、今後のライブの形を示すような良い試みになったと思います。
 ちょうど、今月下旬にこれとはまったく別の用事で酒田に行くことになっているので、白ばらにも寄って来ます。


 お知らせを一点。先日紹介した「救国オンラインストア」では、多くの方にご購入いただいたようで、感謝いたします。
 その中で、「勝谷誠彦特製缶バッチ」を、2000円以上購入された希望者にお送りするとしたところ、あとから「コメントに入れ忘れましたがバッチを希望します」という要望が何件か届いたそうです。
 2000円以上購入されている方で、後からでも連絡をいただければバッチだけお送りするそうなので、希望される方は以下にご連絡ください。
メールアドレス
kyukoku@amaproject.co.jp
救国オンラインストア
https://kyukoku.theshop.jp/


 昨日のメールで、以前勝谷さんに送られてきたコメントを紹介すると書いて、昨日は過去のコメントを見ていたのですが、さすがに約10年分は膨大な量で、その時々の状況で、コメントの内容も大きく変わるため、私がピックアップするとかなり恣意的に取られてしまうということがわかりました。そのため、今回は特定のコメント紹介をやめます。申し訳ありません。今後「こんなコメントがありました」という紹介はすると思います。

 その代わりと言ってはなんですが、以前の日記でまるで今のことを書いているようなものを見つけたので、紹介します。

2009年5月19日号。<休校中の子どもたちには「読書感想文」の宿題を出して、出来た余暇に本を読む楽しさを教えればいいのに>。
https://seironsuigei.jp/2009/05/19/11644/

 ログインしなくても読めるようにしておきました。新型インフルエンザが流行っていたころの日記です。
 マスクが無いとか一斉休校になったとか、カラオケボックスが感染源になるといった話は、今とまったく同じです。そう考えると、やはり新型インフルエンザ特措法を改定して、素早く施行すべきだったと思うのですが、結果として日本はなんとか欧米のようなパンデミックは防げたので、今のところは結果オーライかもしれません。


 今日も翻訳家の漆嶋さんのエッセイをお送りします。ここで描かれる天国と地獄は、もしかしたら私たちが日常生活の中でも目にしているかもしれませんね。


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【地獄と極楽の話】

 漆嶋稔(翻訳家)

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