2020年6月26日号。<日本最大の自治体選挙はどうなるのか / 三峡ダムの危機再燃 / テクノロジーを超える笑顔>

<日本最大の自治体選挙はどうなるのか / 三峡ダムの危機再燃 / テクノロジーを超える笑顔>

 おはようございます。ヨロンです。

 昨日はムシムシする梅雨の一日でした。
 ここ2ヶ月ほど乾いた咳が続いているので、麹町の内科に行ってきました。
 咳といっても一日数回、ゴホンという感じ。熱はなく、味覚も問題ないのですが、この時勢なのでちゃんと診てもらおうと。もともと麹町の日テレ内にあったクリニックで、内科といっても呼吸器が専門となるようです。
 結果はアレルギー。私が「コロナに感染したかどうか心配だったんですよ」と言うと、先生は「そんなに簡単にかかるもんじゃないわよ」と笑っていました。
 東京都では現在、全国の新規コロナ感染者の半分程度が毎日発生しています。昨日も48人だったので、なんとなく不安な空気は感じますが、それでも街に人は戻ってきています。
 昨日の昼には、これからパン屋さんを始める人と打ち合わせをしたのですが、その人はまわりにコロナが疑われる症状の人がいて、もし自分も感染していたら、ということで抗体検査をしたということでした。
 結局、疑われていた人はPCR検査は陰性。まわりの人たちも全員抗体は無かったそうで、「私もいろんな人に会うけど、今まで知り合いも含めて感染したって言う話聞いたこと無いんですよ。全然感染する気がしないのよ」と言っていました。

 人口1400万人の東京都で、一日の新規感染者が30~50人程度。実際に感染している人がこの10倍いるとして500人くらい。いくら人口密度が高いと言っても、この人たちと濃厚接触するのは至難の業です。とはいえ、手洗いうがいは今後も日常生活の中で続けるとして、電車内でもなるべく手すりつり革につかまらないとか、隣のテーブルから唾が飛んできそうな居酒屋にはまだ行かないとか、予防は続けていこうと思います。


■日本最大の自治体選挙はどうなるのか

 そんな東京都で行われている都知事選挙。
 関心無い方も多いと思いますが、昨夜の血気酒会では立候補者22人(選挙公報に出ているのは21人)の選挙公報を見ました。
 いつものことで、かなりぶっ飛んだ内容のものがあります。政見放送と一緒に見れば、半日は楽しめます。
 ここではひとつひとつ取り上げるようなことはしませんが、もし関心のある方はこちらをご覧ください。
https://2020tochijisen.tokyo/public/files/senkyokouhou_all.pdf

 もう10年以上前から、『ザ選挙』サイトを運営しているときも含めて言い続けているのですが、選挙情報は視覚障がい者にとっては無いに等しいのです。選挙公報もテキスト版を用意して、せめて各候補のプロフィールと政策を比べられるようにすべきなのですが、選管でそれをやったところはおそらく皆無です。勝谷さんではないけれど、「私に頼みに来なさい」と言いたいくらい。

 全国に視覚障がい者はどれくらいいるのでしょうか。
 平成18年が厚労省が調べたところでは、約32万人となっていました。すべての自治体に200人弱ずついることになります。18歳以上がこのうちの8割としても、各自治体に150人くらいは選挙権を持った視覚障がい者がいます。この方々は、投票しようとしても候補者情報がほとんど無いのです。
 目が見える有権者であっても、ポスターだけで投票する人も多いので、そもそも十分な情報が無いという問題もありますが、それでもたとえば聴覚障がい者とくらべたときに、圧倒的に情報量で差がついてしまう視覚障がい者用の選挙公報を用意すべきです。

 話を都知事選に戻します。関心無い方も、日本最大の自治体選挙の規模をさらっと眺めてみてください。
 今回立候補している候補者の方々は、全員300万円の供託金を払っています。それだけでも敬意を持って接するべき。
 しかし、やはり結果は数字で出てしまうのです。投開票日は7月5日。

 今の段階で、最新の非公開データも加えた結果予想を昨夜出しました。
 予備知識としてこの数字も出しました。

選挙人名簿登録者数(有権者数)
11,444,260人

投票率(前回)
59.73&

最多得票(2012年)
猪瀬直樹:4,338,936 (次点 宇都宮健児:968,960)

前回得票
小池百合子:2,912,628 (次点 増田寛也:1,793,453)

 これらをもとに、最新の予想結果を出しました。これはあくまでも私の個人的な予想です。

小池百合子 450~480万票
宇都宮健児 70~90万票
山本太郎 70~100万票
小野泰輔 30~50万票

 小池百合子氏は今までの最多得票だった猪瀬さんの430万票を上回る勢いです。宇都宮健児氏は過去2回100万票近く取っていましたが、今回は難しい。山本太郎氏は一番読めないけれど、100は超えなさそう。熊本県副知事だった小野泰輔氏は埋もれてしまって目標の50以上は難しいのではないか。

 もちろん、今後変ってくる要素もあります。小池さんは、学歴詐称問題が再燃するとしても結果にはそれほど影響しないでしょう。カイロ大学が「卒業した」と示したものがもし虚偽であれば公選法違反となってしまいますが、あと10日でそんな話が出てくる可能性は限りなくゼロに近い。
 もしくは、今後コロナ感染者が東京だけ激増し、無策が問題となった場合も小池さんには不利になりますが、これも完全な不確定要素です。

 山本太郎さんは、演説を聴けばグイグイ引き込まれますが、この演説に接しない都民が圧倒的に多い。ひとり10万円などの政策が届けば影響はありそうですが、それでも多くの都民は小池さんに入れるのでしょう。

 小野泰輔さんは、大阪の吉村知事は応援に来れば少しは票が動きそうですが、それでも50は超えないと思います。

 この他、ホリエモン党で奇策連発の立花孝志氏は30もいかないのではないか。籠池さんまで登場してきていますが、策士(でもないけど)策に溺れて自滅するタイプです。
 桜井誠氏は、2014年に田母神俊雄氏が取った61万票が目標となりそうですが、おそらく10万取れるかどうか。前回の2016年は11万4千票でした。

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