2020年6月29日号。<『心に沁みる掲示板のことば』第7回 「比較」と掲示板のことば:江田智昭>

<『心に沁みる掲示板のことば』第7回 「比較」と掲示板のことば:江田智昭>

 おはようございます。ヨロンです。

 西日本はまだ不安定な天候が続いています。今日も大雨が予想されているようです。被害が予想されている地域のみなさん、お気をつけください。
 もうすぐ7月に入りますが、半年前には「オリンピック」ということばで溢れていたことを思うと、パラレルワールドに迷い込んだような気にもなります。
 私は7月5日の函館マラソンに出るつもりだったので、中止になったときには一気に肩の力が抜けました。その後、年内のマラソン大会はことごとく中止になり、今まで大会エントリーで走る気力を維持してきたために、すっかり運動する気も失せ、体だけがブクブクと膨れてきました。
 昨夜、3ヶ月ぶりに体重計に乗ったところ、なんと4キロ増。いくら「ステイ・ホーム」の結果だとはいえ、これはあまりに酷い。運動も必要ですが、帰京したら食事を見直します。「帰京したら」と言っている時点でダメそうですが。


 土日でも選挙情報には敏感になります。世の中の動きが見えてくるからです。
 たとえば、日本医師会長選挙。8年続いた現職を新人が破りました
<日本医師会、8年ぶりトップ交代 新会長に中川氏>
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60891130X20C20A6EAF000/
<日本医師会は27日の会長選挙で、副会長の中川俊男氏(69)を新会長に選出した。安倍晋三首相など自民党とのパイプが太い現職の横倉義武氏(75)を破った。8年ぶりのトップ交代となる。新型コロナウイルス感染症の第2波に備えるための医療体制の構築などが急務となる。>

 中川氏は最初、引退を表明していたという話もありますが、この結果はコロナ対応での政府との関係が影響したとも考えられます。現場の医師の方々の感想をぜひお聞きしたいところです。

 先日、イージス・アショアの配備停止やコロナの専門家会議廃止が、政府に「何かが起きている」ことに繋がると書きましたが、この医師会長交代劇もそのひとつと考えられます。
 もちろん、ちょうど改選期にあったのかもしれませんし、特に裏はないのかもしれません。しかし「組織として対策を進めてきたので大きく変わる点はないが、政府に対していろいろなことを強く求めていく。言いづらいこともはっきり申し上げていく」というコメントを発表しているところを見ると、蜜月だった医師会と政府との関係は微妙に変わっていくとも考えられます。


 もうひとつ。かなりローカルな話題なのですが、奈良県宇陀市長選挙が行われて、新人が当選しました。
<奈良・宇陀市長に金剛氏初当選>
https://this.kiji.is/649968822447342689
<奈良県宇陀市の高見省次前市長(60)が2度の不信任決議を受けて失職したことに伴う市長選が28日、投開票され、新人の元県職員金剛一智氏(63)=自民、立民、国民推薦=が、再選を目指した高見氏を破り初当選した。無所属2人の一騎打ちを制した。投票率は62.81%で、前回2018年の選挙を9.96ポイント下回った。>

 敗れた高見省次前市長は勝谷さんの同級生。兵庫県知事選挙のときには毎日奈良から通って選挙を手伝ってくれたこともあり、勝谷さんとT-1君は高見さんの選挙に応援にかけ付けていました。当時の日記にも登場していました。
 しかし、高見さんは当選後に議会と対立し、二度不信任を受けて失職しました。

 議会と対立と言っても、市民側に立って対立するのと、自分の主張をゴリ押ししようとして対立するのでは状況が異なります。今回大差で負けてしまったことや、不信任に至る過程を見ていると、高見さんははたして市民の側に立てていたのか、という疑問はあります。

 こちらも本人に真相を聞いてみたいところですが、あの知事選にスタッフとして関わった人で当選した同級生だっただけに、残念です。


 昨日は、山形県の遊佐村というところで、移住者にインタビューしたり、巨大なソーラーシステムを見学したりと、丸一日を庄内地域で過ごしました。
 もう少し足を伸ばせば、鯉川酒造を訪問できたのですが、日曜日だったこともあり、次の楽しみにとっておきます。酒田のおいしいパン屋さんの情報もいただきました。

 夜は遊佐町の「湯楽里」という温泉に泊まりました。今は利用者も少なく、ほぼ地元の人ばかり。温泉内では山形弁が交わされています。
 スタッフはマスクを着用し、感染対策もしっかりやっているのですが、温泉に入るときは当然誰もマスクなどしていません。
 パプリカやアスパラガスの畑も見学しましたが、広大な畑や田圃越しに雄大な鳥海山を見ていると、コロナ感染に神経をすり減らしている自分が小さく見えてきます。現実は確かにあるのですが、目に見えないものの恐怖と、足の下の肥沃な土が同時に存在している違和感を感じるのです。
 それだけでも、今回の旅は意義がありました。


 今日は、昼に酒田市役所でインタビューを行い、その足で仙台に向かいます。
 夜は仙台市内の居酒屋で、食事会を行います。一応、血気酒会として配信予定ではいますが、回線や店の状況によっては中止になるかもしれませんので、あらかじめお断りしておきます。
 開始はいつもより30分遅れの19時30分。山形から仙台まで1時間ほどなので、酒田からも2時間もあれば行かれるかと思ったのですが、なんと酒田から山形は2時間強。直接高速バスで行っても4時間以上かかるので、はたして間に合うのかどうか。

日時:6月29日19時30分~
YouTubeライブ
https://www.youtube.com/watch?v=iEkSGoDpGrg


 江田さんの隔週連載は、個人的には非常に楽しみにしています。感想をぜひお寄せください。
 今、庄内地域に来て暮らす人と話していると、一番思うのは自分が持っているものの価値に対する違和感。それは、なんだろうと思っていたら、「比較」するということが根底にあるのではないかと思えてきました。

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心に沁みる掲示板のことば
第7回 「比較」と掲示板のことば

 江田智昭(僧侶)

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