2020年8月31日号。<「としまえん」閉園 / 「空飛ぶクルマ」に乗りたい / 自民党総裁選はすでに6割>

 おはようございます。ヨロンです。

 今日で豊島園が閉園となります。
<「としまえん」最後の日曜日、「流れるプール」に人波>
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200830-OYT1T50199/
<今月いっぱいで94年の歴史に幕を下ろす遊園地「としまえん」(東京都練馬区)には、最後の日曜日となった30日、閉園を惜しむ大勢の家族連れらが訪れた。>

 オープンした1926年というのは、大正15年/昭和元年なので、まさに昭和を代表する娯楽の地が終焉を迎えます。
 40年前、私は池袋の隣りにある大塚に1年住んでいたことがありますし、今でも年の半分は毎週木曜日に練馬区(豊島区の隣)の武蔵大学に通っているので、身近な存在ではあるのですが、行った記憶はありません。
 そのため、ごった返している写真を見ても「ああ、3密じゃん」ぐらいにしか思わないのですが、94年も続いた遊園地が閉じるというのは、それだけ多くの思い出も生み出してきたわけで、感慨深い人も多いのでしょう。

 なぜ所在地が豊島区ではなく練馬区なのに「豊島園」なのかというと、実はこんな理由があったそうです。
<もともと、室町時代にこの地を支配していた豪族である豊島氏の「練馬城」があったことに由来します。大正時代に練馬城址の土地を所有していた実業家の藤田好三郎が、東京に住む人の運動や園芸を奨励する目的で造成し、一般に開放したことが「豊島園」の始まりです。豊島氏にちなんで藤田が命名したものといわれます。>(乗りものニュース)

 無くなってしまうのであれば、大人になってからでも行きたかったなあ、と思っても後の祭り。やはり思い立ったらすぐに行動しなければ後悔が残りますね。
 跡地は都営の「練馬城址公園」(仮称)として生まれ変わって、敷地内には「ハリーポッター」のスタジオツアー施設が設置されるそうです。


■「空飛ぶクルマ」に乗りたい

 ドローンは、自分で飛ばしてみて「これはそのうち人間を運ぶようになるな」と実感したので、それ以来有人ドローンのニュースは注意して見るようにしています。

<「空飛ぶクルマ」開発のSkyDriveが39億円を調達、世界初披露の有人機「SD-03」公開飛行試験に成功>
https://jp.techcrunch.com/2020/08/28/skydrive-2/
<「空飛ぶクルマ」(電動垂直離着陸型無操縦者航空機)と、重量物に特化した産業ドローン「カーゴドローン」を開発するSkyDrive(スカイドライブ)は8月28日、第三者割当増資によりシリーズBラウンドにおいて39億円の資金調達を実施したと発表した。引受先は日本政策投資銀行をはじめ10社。>

 創業者の福澤知浩氏は元トヨタの社員。「モビリティを通じて次世代に夢を提供する」という、要は「空飛ぶクルマを実現させよう」という有志団体「CARTIVATOR」に参画し、共同代表になったことから、このSKYDRIVE社設立につながっていきます。

  どんなメンバーがいるのか見てみると、「岸信夫」という名前に一瞬ギョッとしましたが、同姓同名であって、日本国首相の弟ではありません(笑)。
 他には「高橋伸太郎」という人物が社外取締役でいるのですが、実は知り合いでして、以前、一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)のイベントに行ったときに、彼が慶応大学大学院の特任講師として登壇して驚いたことがあり、ここに繋がりました。世の中は狭いものですね。

 会社のサイトを見てみる夢と将来性が感じられ、もっと自分が若かったら開発に参加したかったなあ、と強く思いました。
SKYDRIVE
https://skydrive2020.com/

 ここにはトヨタを始め、錚々たる企業に加えて、愛知県や経産省、国交省も参画しているので、なんとか世界をリードする産業に育てていってほしい。そして死ぬまでには乗って空を飛びたい。
 飛行機は怖いのですが、自分で運転する「空飛ぶクルマ」は大丈夫です。たぶん。


■自民党総裁選はすでに6割

 安倍辞任を受けて行った世論調査では、内閣支持率が日経・テレ東調査で12%、共同通信調査では20%も上がりました。これは、辞任を歓迎しているというよりは、安倍首相への同情と慰労と見るのが普通でしょう。去っていく人には厳しいことを言わないという、日本人の優しさが出ているようです。優しいというか、お人好しというか、ここでも平和ボケが現れていて、今のところ戦略は上手く行っているように見えます。

 注目の総裁選はすでに第2コーナーをまわったような勢いになっていて、二階派の支持を取り付けた菅氏が一歩リードといったところ

 ちなみに、自民党の派閥・グループ構成は以下のようになっています。

細田派(清和会)98人
麻生派(志公会)55人→河野?菅?
竹下派(平成研)54人→石破?
岸田派(宏池会)47人→岸田
二階派(志帥会)47人→菅
石破派(水月会)19人→石破
石原派(近未来政治研)11人
谷垣グループ 15人
菅グループ 9人→菅
無派閥 41人

 自民党総裁選は、国会議員票の他に、本来であれば党員投票が行われて、国会議員と同数の票が与えられます。つまり、派閥の数で国会議員票が負けたとしても党員票で大きく勝てることができれば、総裁に選ばれる可能性があります。
<次の首相「ふさわしい」石破氏34%でトップ 菅氏14%、河野氏13% 共同通信世論調査>
https://mainichi.jp/articles/20200830/k00/00m/010/159000c

 今回は全国都道府県連代表者による投票となりそうで、そうなると国会議員票の半分ほどしかなく、石破氏には不利になります。自民党の若手が党員投票を行うよう党に要求したものの、日程を理由に却下されそう。それは田崎史郎氏の発言からも伺えます。
<田崎史郎氏 総裁選を早くしなければ安倍首相が中途半端に>
https://www.daily.co.jp/gossip/2020/08/28/0013643085.shtml
<「新しい首相が決まった段階で安倍総理は終わることができるんです。早く総裁選をやらなければ安倍さんも中途半端に。辞任表明した人が残ることになる。あんまり長くない方がいいです」と総裁選が早期に行われる必要性を訴えた。>

 さすが、最後まで首相の提灯持ち発言を徹底していて、ある意味清々しいと言えます。『半沢直樹』で言うと、大和田常務が「頭取のお立場」にこだわって「施されたら施し返す、恩返しだ!」と言っているようなもの。
 なぜ「副総理」がいるかというと、こういうときのため。自民党総裁を選ぶというのは日本国首相を選ぶことなので、安倍さんにはゆっくり静養していただき、一週間や二週間延ばして党員投票を行えば良いのですが、どうしても党員投票にしたくない理由があるようです。

 もし党員投票が行われないとなると、石破氏出馬も無いかもしれません。新総裁の任期は1年なので、ここは下がって来年の総裁選を狙うという作戦もあるでしょう。そこまでに完全に潰される可能性もあるので、難しい判断となります。

 本来であれば、出馬が予定されている菅、岸田、石破、河野に加えて、野田聖子氏も出て全党員で派手にやれば良いのです。しかし、このままだと菅政権を前提とした流れになって、総裁選は菅vs岸田の茶番ということにもなりかねません。

 注目ポイントは、菅氏と距離ができていた安倍・麻生の意向で、そのまま細田派と麻生派の票となり大勢が決まります。安倍さんと菅さんの間は修復されたという話もあるので、一気に菅内閣で進む可能性が今のところは一番高いと言えそうです。

「石破氏はありえない」という人の多くは、石破内閣が中韓に媚びるだろうということを理由にあげますが、二階傀儡政権の菅首相となるのは良いのか。アメリカの財布だったものを中国の財布になってしまうほどの変化も予想されるのではないでしょうか。岸田氏は、勝てないとわかったら、あっさり引き下がってしまう可能性もあります。


 今日一日、永田町界隈は暗闘が繰り広げられます。メディアの記者は裏を探ろうと四方八方に手を尽くして走り回ります。明日の総裁選日程発表と同時に、実質的な総理誕生となるのか。


 今週は、最高気温が少し抑えられる気候となるようですが、熱帯夜は続きそうなので、無理のないように。

 では、良い一日を。

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