2024年3月4日号。<家電に防災グッズ アマゾンでの買い物で注意すること / 震災時の復旧・復興を進める前に>

<家電に防災グッズ アマゾンでの買い物で注意すること / 震災時の復旧・復興を進める前に>

 おはようございます。ヨロンです。

 早くも3月第2週、昨日は東京マラソンでしたね。すっかり忘れていました。私の今週前半はデスクワーク中心に進みますが、木曜日の早朝から一気にピークを迎えて、金曜日の夕方はヘロヘロの抜け殻になっていると予想されます。みなさんはいかがでしょうか。

■家電に防災グッズ アマゾンでの買い物時に注意すること

 気が焦ってくると、購買意欲が増します(苦笑)。
 本当は、電化製品などヨドバシ・ドット・コムで購入したいのですが、やはり手軽さからアマゾンに頼ってしまいます。映像撮影・編集・配信機材に絞れば、半蔵門にある「システムファイブ」というプロ用機器専門店になりますし、ユニクロとかアスクルなどもありますが、買い物は基本的にアマゾンですね。

 最近購入して良かったのは、クルーシャル(Crucial)というアメリカの半導体会社「Micron Technology(マイクロン テクノロジー)」のSSD。容量は2TB。
<【Amazon.co.jp限定】Crucial X9 外付け SSD 2TB USB3.2 Gen2対応 最大読込速度1050MB/秒 正規代理店保証品 Mylio Offer付属モデル CT2000X9SSD902>
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 22,480円
 少し高めに思えるかもしれませんが、1TBなら13,480円です。
 この上位バージョンもあるので、ハイパフォーマンスを求める場合にはそちらをどうぞ。同じく2TBの「Crucial X10 Pro」は32,400円
https://amzn.to/48BeAUV

 このSSDは、とにかく驚くほど小さくて軽く、無くすのを心配するほど。
 専用ポーチも買いました。
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 2,499円

 以前もお伝えしたかもしれませんが、アマゾンで購入する場合、怪しい中華製のバッタモンが混ざっているので、注意しなければなりません。
 信頼できるメーカーのものであれば良いのですが、基本的にノーブランドには手を出さないほうが良いでしょう。聞いたことのないメーカー名がある場合は、その名前で検索してウェブサイトや評判を見て決めます。そしてカスタマーレビューを参考にする場合、星5つと4つで8割くらいあれば信用しています。最近は「上位の肯定的レビュー」と「上位の批判的レビュー」も見ることができるので、それも確認します。
 ただ、カスタマーレビューはヤラセもあるので注意しなければなりません。
 星1つか2つがまったく無いのは注意が必要です。星4と5がものすごい数(1000以上!)あるのも裏があると考えるほうが良いでしょう。

 アマゾンの場合は購入して動作確認をするまでパッケージや付属品を無くさないようにすれば、多くの商品で返品や交換が可能です。

 また、購入履歴から領収書を印刷する場合、「領収書/購入証明書」ではなく、「支払明細書」の方にインボイス登録番号があるので(メーカーによっては無い商品もある)ご利用ください。

 とはいえ私は衝動買いが多いので、そこが一番気をつけるべきところでしょうね。

 ここから本題ですが、このところの地震の頻度にすっかりビビっていて、昨年あたりから防災用品の買い替えをしようと考えていたので、ついポチッと購入しました。東日本大震災に購入したものはもう11年経つので、見直したほうが良いですね。

 今回購入したものをご紹介します。あくまでも私の基準で選んだもので、他に良いものや必要とされるものがあれば教えて下さい。

 まずは非常用トイレ。
 どこでも簡単トイレ トイレの女神 携帯ウォシュレット付き
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 100回分で15年保存が効いて7,980円

 次に非常食 7日分58点セットで19,800円
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 SAKUTTO携帯浄水器 浄水器 濾過器 2セット7,750円
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 2個セットは現在品切れ中ですが、5個セットとかもあります。

 ZHIWHIS 防災ラジオ5,977円
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 ラジオだけでなく、懐中電灯、時計、充電池が入った多機能タイプ。

 この他、ドサクサに紛れて、「CIO壁挿し 電源タップ」とういうものまで買いました。壁のコンセントに挿しっぱなしで良いタイプで、コンセントを増やしてUSB(CとA)充電もできます。5,080円
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 CIOの製品は5つほど持っていますが、信頼性も高く、何より国内(大阪)メーカーというのが応援したくなります。

 これらは基本、事務所と自宅用で2セットずつ買うことになります。

 急に防災グッズに気持ちが行ったのは、もちろん地震の多さもありますが、やはり能登半島地震の状況を見て必要だと感じたことが大きいです。

 能登半島地震では、痛々しいくらいにトイレ問題がクローズアップされていたので、まずはトイレ。それから食料。そして、水道の復旧が遅れたときのために、風呂のお湯や場合によっては皇居のお掘の水を飲めるように浄水器も用意しておきます。

■震災時の復旧・復興を進める前に、地域の未来を考えてみないか

 今までの大きな震災は局地的に起きることが多かったのですが、今後予想される南海トラフのような広範囲の巨大地震や、南海トラフ+富士山噴火+首都圏直下などのように複合的に起きる場合は、3日どころではなく、一週間以上孤立してしまうことも考えられます。
 体は無事だったとしても、水道や電気が長期にわたって止まってしまい、流通が途絶えたことで食料も無くなってしまったら、一週間程度は手元にあるもので生き延びなくてはなりません。そのための備蓄は考えておくべきですね。

 能登半島地震の場合は、昨年から予想されていたので準備もできていたはずですが、それでも電気・水・食料・そしてトイレは不足していました。
 まだボランティアが来られる状況であれば良いのですが、道路が寸断されたり隆起や陥没で車が入れないこともあります。
 そして、広範囲で震災が起きれば、そもそも支援が間に合わないことも十分考えられます。

 現地に入っている読者からの情報では、浄化槽が被害を受けて、復旧(補助金)の目処が立たない地域があるということでした。
 私が安曇野にいたころ、家を建てたときに入れたのは「合併浄化槽」でした。
<「合併処理浄化槽」は、家庭から出る「生活排水(し尿と台所、お風呂、洗濯等の雑排水を合わせたもの)」のすべてを浄化できるスグレものです。>
https://www.env.go.jp/recycle/jokaso/himitsu/onepoint/11.html

 合併浄化槽は災害に強そうですが、もし地震で損壊した場合、復旧はかなり困難です。能登半島では下水の普及が遅れた分合併浄化槽が多いので、それが復旧を遅らせる原因にもなっています。

 さらに、高齢者が多いというのもあります。
<能登被災6市町、人口の2割が「避難要支援者」…支える側も高齢化で「助け合いにも限界ある」>
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20240303-OYT1T50078/
<一人暮らしの高齢者や障害者など、災害時に自力で逃げることが難しい「避難行動要支援者」が、能登半島地震で被害が大きかった石川県の6市町で2万5845人にのぼることが、読売新聞の調べで分かった。地域人口全体の20・7%で、5人に1人の割合だ。支える側も高齢化しており、被災自治体からは「助け合いにも限界がある」との声も上がる。>

 高齢者が増えると、まずは救助に人手と時間が必要となり、その後の復旧・復興にも時間がかかります。手間だけでなく多額の費用もかかることになります。

 政府は、2023年度予算の予備費から1167億円を災害対策用に追加支出することを閣議決定しました。地震の影響で収入が落ち込んだ子育て世帯などに最大300万円、既存の被災者生活再建支援法に基づく支援金(最大300万円)を合わせると最大計600万円の支援金も出します。
 さらに考えられることとしては、被災地域の「復興減税」や各種産業への支援などもあります。

 実は、今回の震災で見えてきた大きな問題があります。
 それは今後、過疎地や限界集落のようなところは、見捨てられるのではないかということです。「見捨てる」は表現が悪いので、「移住を勧められる」としましょう。

 なかなか言いにくいことですが、珠洲市や能登町のようにそもそも交通の便が悪く、高齢者の割合が非常に多いところは、本当に復旧・復興が必要か、ということを考える必要があります。

 能登半島で言えば、わざわざ半島の奥の方ではなく、もっと金沢市や富山市に近いところに移動してこれないものでしょうか。

 そりゃあ「先祖代々この土地に住んでいる」とか「高齢者が知らない土地への移動は難しい」といった事情はあるでしょう。
 しかし、人口が増えている時代であればともかく、過疎化が進んでいるような地域で、壊滅状態になったところに大金かけて復興させても、少子高齢化が進めば無駄になってしまいます。

 具体的には、たとえば輪島市。火災被害の出た朝市の場所を更地にしてから、震災前の状態に復旧させたとして、高齢化による衰退を止めることはできるのでしょうか。

 これからの日本で行うべきことは、特に震災が予想される地域を重点的にして「コンパクトシティー化」を進めることではないでしょうか。
 住宅密集地を作るのではなく、都市部を中心にして、ある程度広範囲に過疎地からの移住を促していく。これにより医療や介護、教育などの行政サービスの効率化を進めることができます。

 今後少子化が進み、消滅する自治体が出てくるまで放っておくか、震災で住めない地域や行政の手の届かないエリアを作ってしまう前に、地域の拠点づくりをすることで、より集中的・効率的に質の高いサービスを提供し、震災にも強いまちづくりが行えると考えますがどうでしょう。

 こうしたことを政府が基本方針を作り、予算を付け、国会で議論された後に早く実行していくことが大事なのですが、政府にも国会にもそうした余裕は無さそうです。

 それでも、国民の側の方に危機感があるようで、実はもう移動が始まっているという話もあります。いちいち国のやることを待っていたんじゃ、大きな地震が来たとき間に合わないということなのでしょうね。

 少なくともその動きを邪魔せずに、サポートする国家であって欲しいと願っています。

 では、良い一週間を。

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