2019年9月24日号。<逃亡の旅 第22回 ~尾道に逃げる~:花房観音>

 おはようございます。ヨロンです。

 昨日も台風の影響か、蒸し暑い日でした。半日ほど出かける用事があったのですが、電車とバスを乗り継いで行き、帰ってきたときは全身に汗がじわっと染みているのがわかるほど。
 台風17号は去っていきましたが、延岡などで被害が出たようです。停電、断水と、まだ続く千葉や伊豆諸島での不便さを思うと、自分の不快さなど大したことないのですが、それでも明日は我が身。被災地の方々のことを他人事だと思わないようにしなければ。

 10月27日のマラソン大会後のことで、「打ち上げ」と書いてしまったからか、参加者が少なくて少々拍子抜けしています(苦笑)。その後の一周忌イベントを期待している方が多いのでしょう。
 T-1君、まずは具体的なスケジュールを立てよう(業務連絡です)。
 ちなみに、マラソン大会打ち上げ参加希望は、明日の18時締め切りです。
https://seironsuigei.jp/events/15072/

 仕事柄、SNSを業務として見ることが多く、毎日眺めていると「Facebookとはなんだろう」「Twitterとはなんだろう」と考えることがあります。
 Facebookに息苦しさを感じるのは、自分も含めて「嬉しかったことを報告したい」「自慢を聞いてもらいたい」「自分をよく見せたい」 という空気に満ちているからなのでしょう。Twitterは比較的自由ですが、フォローの内容によっては愚痴や文句に満ちてしまい、これも疲れるときがあります。読む方の立場になって投稿するのも難しい。
 もちろん、良い報告を見て気持ちが楽になることもあります。情報収集の大事なツールとしても機能します。しかし、窮屈さや息苦しさを感じたら、たまには離れてみるのも良いのかもしれません。

 SNSとは、リアルな人間関係をバーチャルなサイバー空間に構築したものだけれど、リアル社会で疲れるものをサイバーに挙げたところで「ああ楽しい」というわけにはいきません。それでも、「聞いて欲しい」「褒めてもらいたい」「イイね!が欲しい」という気持ちを投影したものがSNSということであれば、やはりそれはリアルな社会を写したものなのでしょう。

 観音さんの小説やコラムを読んで共感するのは、「上手くいかない現実世界」「思い通りにならない人間関係」を感じさせてもらえるからかもしれない。自分と同じような失敗や悩みを見てホッとすることもあります。
 今日もそう。私は睡眠薬に頼る程ではないのですが、たまには考えすぎて眠れなくなることもあれば、自己嫌悪に陥ることなどはしょっちゅうです。そこで、「共感を得る」というのは精神を落ち着かせる薬とも言えそうです。 

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 逃亡の旅 第22回 ~尾道に逃げる~

 花房観音(小説家)

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