おはようございます。ヨロンです。
東大阪市の逃走事件は、逃げた男の身柄が昨日拘束されて一件落着となりましたが、相次ぐ大阪地検の不祥事で、保釈を認めることに対して議論が出そうですね。
<大植被告の保釈許可は「岸和田逃走」と同じ裁判官>
https://www.sankei.com/affairs/news/191111/afr1911110016-n1.html
<阪府東大阪市で、大阪地検が収容し護送中だった大植(おおうえ)良太郎被告(42)が逃走し、11日午後に大阪市内で確保された事件で、同被告の保釈許可をした裁判官が、10月末に地検岸和田支部から逃走した女(49)の保釈も許可していたことが11日、分かった。>
勝谷さんは「保釈なんて認めることはない」と言うかな。現在は裁判官に裁量があり、厳格な規定は無いということなので、まずはその”曖昧さ”をなんとかしないと、再びこのような事件が起きそうです。
昨日は一日中筋肉痛で、ゾンビのように歩いていました。今朝はだいぶ歩けるようになりましたが、まだアレルギー症状は出ていて、鼻水とくしゃみが止まりません。しかし、オヤジのくしゃみって、なんであんな大きな音になってしまうのでしょうか。私はどんなに我慢しても「ウェーップショイ!」と大きな声(?)でくしゃみをしてしまいます。電車の中で隣に女性が乗っているときなどは、露骨に嫌な顔をされます。手で完璧に口を塞いでいても。
女性があまり大きな音でくしゃみをしているところは見かけないのですが、それはたまたま見ないだけなのか、隠れてやっているのか。「クシュッ」とか「クシュン」などというのは可愛いもので、若い華奢な女性が、オヤジ並みに「ウェーップショイ!」とやったら爆笑しそうです。
明後日の木曜日は19時から『新・血気酒会』です。テーマは「競馬」。競馬に全く興味のない私が、その魅力を探ります。詳細は明日。
軽井沢勝谷誠彦邸一般公開は、希望をいただきましたので、今日から案内のメールをお送りします。なんとか私とT-1君、そして数人のお手伝いで迎えられそうです。すっかり私も行くことになってしまいましたので、簡単なライブ配信も行うことになると思います。
今日は観音さんのコラムですが、この時期の京都はさぞ趣があって秋を感じられるかと思いきや、笑ってしまいました。私は京都をまともに旅行したことがなく、一応旅行と言えそうなのは高校の修学旅行だけです。いつも大阪や神戸の帰りに1時間だけ寄るとか、滋賀や丹波方面に行く途中で少しだけ寄るくらい。最近では、今年の2月に京都に事務所がある角田龍平さんに挨拶に行き、夜に先斗町で観音さんと食事したけれど、そのときも観光とは言えなかったので、ちゃんと観光してみたいとは思います。
でも、今の京都も外国人だらけなんでしょうね。それにしてもバスガイドさんは大変だ。
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花房観音の輝いていない日々 第22回
京都の冬はそこびえと言って、芯から冷えます。
数年前のクリスマスイブ、首都圏連続殺人事件で死刑確定した木嶋佳苗をモデルにした小説を書くために北海道、道東の別海町で雪の中ひたすら歩き続けていたのですが、気温は氷点下なのに、寒さが京都よりましな気がしました。
11月に入り、寒さが増してきた京都ですが、最近ほんと「ちょうどいい季節」の期間が短いですね。紅葉シーズンも早まったり遅くなったりで、「深紅の紅葉を巡る京都ツアー」なんてタイトルのツアーをガイドするのは大変です。わざわざ京都まで来たお客さんに、全然きれいじゃない「紅葉の名所」の案内しないといけないのです。
でも紅葉はまだマシです。春のほうが、完全に散ってしまった桜の名所で、「満開の桜ツアー」とか案内しなきゃならん。お世辞にも「綺麗ですねー」なんて、言えない。
こんなときに、「桜、散っちゃってて残念ですね」とは口にしちゃいけません。お客さんは安くないお金を払ってきているのです。「世の無常を感じますねー」とか言ってけむに巻くようにしています。便利な言葉です、「世の無常」。京都だと、その言葉にも、なんとなく風情があるように聞こえます。
バスガイド仕事で、言葉でどう表現するかというのを学んだ気がします。同じ景色を見ていても、表現する言葉で、受け止める側の気持ちは全く違ってきます。SNSなどを見ていると、自らの主張ばかりをときには乱暴な強い言葉で発信して、受け手を考えてないなと思うことはよくあります。それじゃあ何も変わらないどころか、聞こうとしていた人さえも遠ざけてしまうかもしれないのに、と。
と、そういう話は置いておいて、せっかくの紅葉シーズンなので、秋の京都の見どころ教えちゃおうかな!
よく聞かれる質問に、答えてみます。
Q: 秋の京都、紅葉の名所の穴場ってどこですか?
A: ないです。紅葉の綺麗なところは、人で埋め尽くされています。
Q: 秋の京都、混雑すると聞いていますが、渋滞を回避する方法はありますか?
A: ありません。とりあえず、車で来ると地獄を見るということだけは言っておきます。でもバスはすし詰め、積み残されるのは覚悟しましょう。
Q: 京都で紅葉を見て、風情を味わってほっこりしたいけど、いいとこありますか?
A: 秋の京都に、風情は期待しないでください。人だらけで歩くのも大変で、ほっこりなんて無理です。がっかりならできるけど。
Q: 秋の京都で、癒し旅したい。おすすめのコースは?
A: どこにいっても人だらけで、移動も一苦労、飲食店も混雑して食べ損ね、イライラするので癒されません。
Q: 観光地に近くて安いお店、教えてください。
A: 観光地の周りは、高いです。観光地以外で食べたほうがいいです。
Q: バスガイドさんだから、美味しいものたくさんご存じだと思います。秋の京都おすすめグルメを教えてください。
A: バスガイドさんなので、団体客を収容できる食堂か、あるいは弁当しか食べられません。団体客を収容できる食堂は、秋は人が殺到して店も荒ぶっていますし、団体客優先で個人客のケアまで人手がまわらなかったりするので、おすすめできる場所はありません。
と、正直に答えたら、身も蓋もないですね。
この時期は、バスガイドは睡眠時間3、4時間で、一日中立ちっぱなしで喋りたおしていてボロボロです。お客さんの前では笑顔で元気よく喋っていても、休憩室に入るとトドのように倒れて寝ています。デートも飲みに行く時間もないバスガイドたち……。そんな生活の中で、唯一の楽しみは美味しいものを食べること! だと言いたいのですが、食生活もボロボロです。
今回は、観光シーズンのバスガイドさんの食生活、「バスガイドめし」について書きましょう。
決して、「バスガイドさんおすすめの絶品グルメ」ではないので、期待しないように!
起床は仕事によりますが、修学旅行の生徒さんが宿8時半出発だとすると、8時過ぎには待機しないといけません。バス会社の社員ガイドさんは、会社の車庫まで出勤するのですが、私たちは紹介所の派遣ガイドなので、駅などで合流します。
それでも朝6時起き、他県から来るとなると5時起きにはなりますね。「近鉄奈良駅7時にバスに合流」だと、真っ暗なうちに家を出ていました。ギリギリ到着はアウトです。バスガイドにとって「遅刻」は、大問題です。バスと合流できず、その日の仕事に穴をあけてしまって損害賠償を請求されてしまうと大変なので、常に早め行動です。
私はバスガイド仕事のときは、朝食は食べませんでした。そんな暇があったら寝たかった。あと、食べて腸を刺激して、仕事中にトイレに行きたくなったら困る。
朝いちばんで奈良公園の駐車場待機とかなら、生徒たちが見学している間にバス車内で、朝コンビニで買ったおにぎりやパンを食べていました。観光地の駐車場付近て、コンビニがないところも多いので、事前に用意しないと食べ物がありません。運転手さんは、だいたいバスにカップラーメン積んでました。
そしてお昼です。以前も、ちょっと書きましたが、修学旅行仕事で多いのは、カレーと、茶色い弁当。冷めたハンバーグやエビフライ、ケチャップのスパゲティが入っている子どもたちと同じものです。法隆寺近くの食事場所は、乗務員はカレーが多かった気がします。カレーは早く用意できて、早く食べられるのがいい。食事時間が短いことも多く、乗務員はみんな早食いです。だからうどんや蕎麦も多かったです。とにかく早く用意できて、早く食べられるもの。
修学旅行ではなく一般のツアーのお弁当は、奈良に行ったときの柿の葉寿司弁当はちょっと楽しみでした。あと滋賀県でよく食べた、鴨が入った「湖国のおはなし」は、お客さんにも評判がよかった。
勝谷さんがよく「やっぱり食べ物は関西が美味い」と言ってましたが、東京の添乗員さんに「お弁当は圧倒的に関西のが美味しいです」と言われたこともあります。
弁当は品数も多くありがたいけど、そればかり続くと温かいものが食べたくなります。なので、夜に京都で湯豆腐をいただくのは楽しみでした。ただ、夜の清水寺拝観などの仕事は、とにかく人がごったがえして、バスも駐車場に入れなくて、運転手さんはバスから離れられないから湯豆腐にありつけず弁当というパターンも多かった。運転手さんは、昼間でも、バスが多すぎて駐車場に入れず、客とガイドを降ろして京都市内をぐるぐるまわって時間調整しないといけなくて、食事を用意されても、そこまでたどりつけないというのもよくあります。
夜は家に帰っても買い物したり料理する元気もなく、私はよく駅の立ち食いそばに行ってました。当時住んでた家の付近に、食事できる場所もなかったから、コンビニかそれしか選択肢がありませんでした。
そんな野菜とタンパク質不足な私たちの救いは、泊まりの仕事で使うホテルの朝食のバイキング! ビジネスホテルの朝食バイキングの野菜なんて、数種類の生野菜ぐらいだったりもしますが、それでも「野菜!ビタミン!」と嬉しかった。
でも、いくら野菜が嬉しくても、朝たっぷり食べるのは危険です。乗務中にトイレに行きたくなると地獄。
修学旅行の仕事で、奈良公園に関しては、現地ガイドさんが案内するのが基本ですが、昨今は、「なんでバスガイドおるのにバスガイド使わへんのや」とか、予算の関係で、車内だけではなく、現地でもバスガイドが案内することがあります。
この場合、生徒はその前後に車内で弁当を食べて、運転手さんは生徒の見学中に弁当を食べて……ガイドは、昼食の時間がない!
そんなパターンもあるので、チョコレートを鞄にひそめておいて、トイレの裏でチョコレートを口に入れて我慢していました。ヘロヘロになってるとき、一粒口にするだけでも生き返る。
サービスエリアやドライブインのご飯も楽しみでした。西日本の高速道路のサービスエリア、パーキングでは、麺類は乗務員無料サービスしてくれるところもあって、15分ほどの休憩中に急いで食事をすませます。降車するお客さんを見送ったあとで、走って食堂に行き急いで食べ、トイレ、喫煙者は一服したのちに、またお客さんを迎えるためにバスの前で待機という慌ただしさです。
SA、PA、どこの何が美味しいかというのを、乗務員同士で情報交換していて、時間的にいつも麺類ぐらいしか食べられないのですが、それでも美味しくて温かいラーメンを食べると、少しだけ元気になりました。
乗務員たちが好きだったのは、名阪国道、三重県関市の関ドライブイン。ここの乗務員室は、今はどうなっているのか知りませんけれど、私が行ってた当時は、麺類、そしておでん、おにぎり、あん巻きという餡がくるまれている名物が食べられました。おでんは味が染みてて美味しかった。冬は暖かいものが何よりごちそうです。
名阪国道は事故多くて渋滞よくするから、なるべく行きたくないけど、あの関のおでんだけはたまに恋しくなります。
結論として「バスガイドは不健康な食生活」という話しか出てこないのですが、私が仕事で食べて美味しかったものも少しだけあげておきます。
まずは普茶料理。宇治・黄檗の万福寺は、昔は代々、中国人の僧が住職を務めた禅宗のお寺です。こちらで食べられる普茶料理は、中華風の精進料理で、見た目も美しく、温かいものが食べられます。
仕事で行ったときは、お客さんとは違って、乗務員用の普茶料理のお弁当をいただいたのですが、これが驚くほど美味しかった。今でも、友人誘って、たまに行きます。
そして京都・大徳寺の大慈院でいただける、これも精進料理ですが「鉄鉢料理」という丸い器に入った料理。これも仕事で食べてから気にいって、その後、何度か行っています。
バスガイドさんて、美味しいもの食べられていいね~などと言われると、「カレーと冷たくて茶色い弁当ばっかりだよ!」と言い返したくなりますが、たまに、こうしてご褒美のようなものも食べらることもあります。精進料理は仕事という機会がなければ、美味しさを知らないままだったかもしれません。
以前、「バスガイドさんは運転手さんと関係しているのですか?」という問いに答えましたが、シーズン中のバスガイド&運転手は、このように過酷な生活をしているので、よっぽど元気な人じゃないと、セックスなんてしてる時間も体力もないよ! と、言っておきましょう。それでもする人はするだろうけど。
☆お知らせ。11/14(木)より、「幻冬舎plus」というサイトで、コラム連載はじまります。テーマは閉経です。50歳を前にして、体の変化、性欲、更年期などについて書いていきます。毎週木曜日更新予定なので、よかったらのぞいてください。