2020年7月6日号。<都知事選で本当に勝ったところ、敗けたところ / 候補者や政党の今後はどうなる?注目の都議補選は?>

<都知事選で本当に勝ったところ、敗けたところ / 候補者や政党の今後はどうなる?注目の都議補選は?>


 おはようございます。ヨロンです。

 窓の外からは激しい雨の音が聞こえてきます。今日も北海道と沖縄以外は全国的に雨模様で、九州南部は引き続き大雨になる予報です
 昨日の線状降水帯を見ると、宮崎から愛媛にかけても大雨による被害が心配されます。


■都知事選は概ね予想どおりだったが

 一部予想以外の結果も出ました。

東京都知事選挙結果
https://www.nhk.or.jp/senkyo2/shutoken/16407/skh48032.html

 小池百合子 366万1371票(得票率59.70%)
 宇都宮健児 84万4151票(得票率13.76%)
 山本太郎  65万7277票(得票率10.72%)
 小野泰輔  61万2530票(得票率 9.99%)

 投票日当日の出口調査結果は以下のようになり、マスコミ各社はこれと期日前投票、そして独自の調査で結果を予想していました。数字は%です。

・NHK
小池 60
宇都宮 15
山本 10
小野 10

・共同通信
小池64
宇都宮15
山本10
小野 8

・時事通信
小池 57
宇都宮 19
山本 10
小野 8

・日テレ
小池 56
宇都宮 14
山本 11
小野 10

・毎日
小池 53
宇都宮 16
小野 14
山本 12

 小池圧勝はどこも同じですが、事前の情勢調査出でていた60~70よりは落ちています。コロナ感染者が増えていることや、午前中雨が降っていたこと、圧勝が伝えられていたことなどから、選挙に行かなかった層が一定程度いたと考えられます。

 各社読めなかったのは山本で、NHKで小野と同率、毎日は小野のほうが上でした。これは終盤情勢もそのようになっていて、山本の支持層がまんべんなく広がっていたのではなく、一定のところにまとまっていたということなのでしょう。


 ここで改めて結果を見ていくと、投票率が前回よりも5ポイント程度下がっています。これはだいたい55万票に匹敵します。全体で50万票あまりが前回よりも失われている計算になります。

 小池氏は当初は450万(票)も狙える勢いでしたが、結果は400万に届かず。それでも366万という圧勝でした。
 宇都宮氏は予想どおり90万に届かず。
 読むのが難しかった山本氏は伸びず、70万にも届きませんでした
 小野氏は維新の支援と吉村大阪府知事の応援(本人は来なかったけれど)が効いて、目標の50万は超えました。ここは、さすが藤川参謀の腕といったところ。しかし、小野以下の候補は供託金300万円が没収されます。

 桜井誠氏は自身の前回票よりも伸ばしました。いつもの強い主張を控えて、都民税ゼロといった経済政策を入れたのが効いたのでしょう。田母神60万票の一部が残っていたという見方もできます。
 立花孝志氏は終わってから、「最初から当選すると思っていなかった」などと言っていますが、そんなのはわかりきったことで、問題は5万票にも満たない惨敗だったこと。ブレブレで奇策ばかり投じてくるN国党は完全に終わったことになります。ホリエモンもとっとと離れればいいのに。


 政党では、自民・公明はもともと不戦敗。自民の支持層は多くが小池支持でしたが、政党としては何も動けず、今後に課題を残しました。
 立憲民主と共産は、宇都宮氏が2位という最低限の結果を残せたものの、3回の中で最も低い得票数だったので、敗戦。
 唯一存在感を示したのが維新。このあとにも出てきますが、都議補選の北区でも結果を出せたので、今後につながることになります。
 れいわ新選組は代表が4位争いとなったことで、戦略の練り直しが必須になりました。

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